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October 25, 2004

『キル・ビル Vol.2』~復讐の果てに

キル・ビル Vol.2
ユマ・サーマン

ユニバーサル・ピクチャーズ / ジェネオン エンタテインメント
2004-10-08
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映画館で見たんですが、DVD発売なので記念にレビュー(笑)。
ちなみに映画館で見たとき、客は私を入れて3人しかいませんでした……。

結婚式当日に殺し屋仲間に惨殺されかかり、4年間の昏睡から目覚めた女殺し屋ブラックマンバことベアトリクス・キドーは復讐を誓った。
既に2人を討ち果たしたキドーは続いてビルの弟を狙う。
だが返り討ちに会い、墓に生き埋めにされてしまった……。

というわけで、いきなり第6章から始まります。
結婚式当日(正確には予行演習)のところへビルがやってきて、一見穏やかに彼女の心変わりを受け入れた……と思いきや殺し屋連中がやってきて牧師から何から惨殺しちまったのはご存知の通り。
そんで続いてビルの弟・バドの番です。
砂漠でトレーラー生活をしながら酒場の用心棒などしてすっかりうらぶれていたり、「あの女には復讐する権利がある……」などと殊勝なことを言ってましたが、いざキドーが襲い掛かろうとしたらライフルで吹き飛ばしやがりました。
いやもうびっくりです。
そんでこの映画も終わりかと思いきや、彼女に撃ちこんだのは岩塩の弾とやらで。
「俺には胸が無いからわからないが、痛いだろう」とかって、男だろうと女だろうと痛いものは痛いわ馬鹿野郎。というカンジです。
しかも岩塩の弾ってあんた、「傷口に塩を擦り込む」って言葉もあるくらいでめっちゃしみると思うんですが。
ともかくキドーを捕まえたバドは彼女を墓に生き埋めにしちまいます。
果たしてキドーの運命やいかに!?
……ってところで物語は過去へ飛びます。
中国かどっかで伝説の拳法の達人パイ・メイと修行した時の物語です。
キドーをそこへ連れてったのはかつてパイ・メイの弟子でもあったビルで、彼から『五点掌爆心拳』なるものを学ばせようというわけです。
ちなみにこのなんたら拳、体の5箇所のツボをつくと相手は5歩歩いたら心臓が止まっちゃうんだそうです。
さすが中国、というか『北斗の拳』まで読んでたのかタラちゃん。
そんなすさまじい技を持ったパイ・メイさんですが何しろトシなのでかつて弟子だったビルにも教えなかったその技を伝授する相手を探してるとか。
でもあっさり「1003年頃……」とかってパイ・メイの話をしてますが、このじーさん1000歳なんですか?
本当に1000歳なら、いまさら「年老いた」も何もあったもんじゃなかろうとか思うんですが。
まあともかくこれがヤなじいさんで(笑)。
「日本人はクズだ!」とか叫んだりとか色々(笑)。
にらんだり口答えしたりしたら目をくり抜かれたり骨を折られるとか。
でもお髭がジマンらしく、何かっちゃヒゲを撫でては「ふんっ!」と髪の毛をやるように後ろに流そうとするのが可愛いかも(笑)。
で、その修行のひとつに板を拳で打ち抜くってのがあったんですな。
……ここでやっと本筋に戻るわけです。
棺桶に入れられて生き埋めにされたキドー、その技で棺桶の板をぶち抜くわけですが。
上に1メートルも土がかぶさってんですけど。
いや穴掘ってた男が頭まで埋まってたとこからして最低1メートル半は(汗)。
実際穴開けたらそっから土がどかどか入ってくるばっかりで、絶対無理だと思うんですけど!
でもまあお約束だから。
土埃を立てながらキドーがカフェに入ってくる場面は笑うとこなんでしょうが、客が3人で笑えってもな……(涙)。
そんで砂漠を歩いて(……)戻ってくると、ちょうどバドんとこにエル様がやってくるわけです。
えーととりあえず言ってもいいですか。

キャー! エル様ー!!

そもそもvol.1を見に行ったのもこの眼帯おねーさまのためでした。
めちゃくちゃかっこいいっすよお姉さま!!
そんでもってキドーの刀を100万ドルで買っちゃうんですが、てっきりバッグの中は白紙だろうとか思ってすいませんでした(笑)。
モノホンの札束の中に毒蛇を隠しておくなんてさすがおねーさま!!
その太っ腹かつ卑怯なところがたまりません!!
そんでもって噛まれてのたうつバドに毒蛇のご紹介までしちゃいます。
ネットで調べてわざわざメモって。
つかキドーの墓の名前もメモってましたが、もしかしてメモ魔なんですか。
…………。
…………いや、そんなところも可愛らしいです!!
素敵! さすがお姉さま!
でも散らばった金を鞄に詰め込みなおすのはちょっと貧乏くさかったです。
そこは「餞別よ」くらい言われてもよろしかったんじゃー……。
ま、まあともかく悠々とトレーラーを出ようとしたらキドーの飛び蹴りが水平に突っ込んできました。
あの角度はちとありえないだろうと思うんですが。
……ま、いっか。(vol.1に比べたらこんなもん何でもないさ!)
そんでもってキドーと乱戦。
パイ・メイとのアクションよりよっぽどキレがあって最高です。
でもキドー、おねーさまの頭をトイレに突っ込むのは止めてええええ(涙)!
しかし素手ではなかなか決着がつかず、お互いに刀を取り出したところで、キドーが聞きます。

キドー「どうしてパイ・メイに左眼をくりぬかれたの?」
エル様「私が「くそじじい」と呼んだからよ」

あのジジイー!!!
思わず私がフライパン抱えて乗り込むとこでしたよジジイんとこに!!
いやだがしかしあの眼帯あってこそのエル様なわけで……とか燃え上がっていたんですが。

エル「でもパイ・メイを殺したのは私よ。毒を盛ってね」

さすがエル様です。
受けた屈辱は100倍返しなんですね!!
私が甘うございました。
さあ次は麗しい剣さばきを見せていただけるのかしら!!
と期待したのに。
いきなり右目もくりぬかれて終わりですか。
つかキドー……眼球踏み潰すのはちょっと……グロいんじゃ……(汗)。
そこですさまじい狂乱っぷりも素敵なエル様でしたし、そりゃvol.1のオーレンみたいな最期よりは好みでしたが、もう少しエル様の麗しいお姿を拝みたかった……(涙)。
ともかくも残すは親玉・ビル一人。
ついにビルを追い詰めたキドーが見たものはなんと成長した我が娘の姿。
まあvol.1のラストで言ってましたから想像はついてましたが。
そんで突然子供とラブラブしてみたりするんですが子供が寝付いたあとに当然戦いが始まるわけで。
その緊張の合間に二人の過去と想いが語られるわけです。
だがしかし。

ビル「暗殺に失敗して死んだとばかり思っていたお前が生きていて、知らぬ男と結婚するという。しかも腹ボテで。取り乱しても仕方ないだろう」
キドー「取り乱して、で、惨殺したの?
ビル「そういうことだ

いやそりゃ怒るよキドー。
ビルの子供が出来たので黙って組織を抜けて密かに暮らそうとしたわけで、子供は殺し屋にしたくないと思うのはやっぱり母親として当然かなあと。
ネットじゃ「キドーの逆恨み」という意見もありますが、そこはちょっと女性としてわからないでもないかと。
確かに彼女が受けたのは「理不尽な暴力」ではなく「制裁」であり、いままで暗殺を仕事にしてきた彼女に復讐する権利はないのかもしれないけど、子供を奪われた母親にそれで黙ってすっこんでろとは誰も言えないだろう。
まあその子供が生きてた時点で実はもうあんまり復讐の意味は無いんですが、ここまでやっちゃったら今更退けないですよ。
と、いうか退いたら私が怒るよ(笑)。
で、この話って要するに壮絶な痴話喧嘩なんですね?
……うん、まあそれはそれでいいんだけど。
全体にvol.1に比べるとちと物足りない気が。
や、じゅうぶんヘンはヘンなんですけど、「これはバイオレンス・ファンタジーだ!」と言い切っちゃえるvol.1に比べるとなんか形容しづらい。
「だってvol.2はラブストーリーなんでしょ?」ってこれがラブストーリーなら『13日の金曜日』だってラブストーリーだ。

でもまあvol.1を見ちゃった人にはやはり完結の意味で見ておいた方がいいかと。
DVD買うほどではなかったかなという気もしないでもないですが……私はやっぱり1の方が好きだなあ(笑)。
つかこのDVD、ジャケットがリバーシブルで裏は別キャラなんですが私の買ったのよりによってバドだよ。
どうせならエル様が欲しかった……(涙)!

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