« 『おおきく振りかぶって』~熱血! 絶対面白い高校野球漫画! | Main | 『暗黒館の殺人』~懐かしいガラクタの城 »

November 22, 2004

『座頭市』~つまるところパロディですか

座頭市 lt;北野武監督作品gt;
北野武

バンダイビジュアル
2004-03-11
売り上げランキング 5,273

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

北野武の方です。私意外とたけしの映画は見たことなかったんですが。

ある宿場町を訪れた座頭市。
銀蔵一家というヤクザが勢力を増しつつあるその宿場に、凄腕の浪人・服部源之助と、親の仇をさがす旅芸人の姉妹が現れる。

えーと。
すいません、私ほぼ最後まで「座頭市」じゃなく「あんまさん」と呼んでました(笑)。
だって皆そう呼ぶし!
つーかほとんど「座頭市」って呼ばれてないよ(笑)!
でレビューですが、すいません長くてストーリーよく覚えてないんで順番というか話の流れは適当です。

とりあえず、普通のあんまさんのフリして百姓のおうめさんとこに厄介になることになった座頭市。
途中の畑耕してる百姓が同じところを掘り続けているのが無性に気になる。
お前ら、「畝」って言葉知ってるか……?
ともかく座頭市は宿場が最近銀蔵親分に牛耳られてひどい目にあっていること、おうめの甥っ子が博打にハマっていることなどを聞きます。
で、賭場でその新吉と知り合うんですけどね(お約束お約束)。
一方、浪人の服部さんは腕はいいけど病身の妻の薬を買うためヤクザの用心棒になってます。
これも呆れるほどお約束です。
もとは腕のいいお侍だったのに素浪人に負けて、プライドずたぼろになって人斬りになっちゃったんですけどね。
そして旅芸人の姉妹の方は、昔は大店の子供だったんですが、店が「くちなわの親分」なる強盗一味に襲われて一家皆殺しをかろうじて逃れ、仇の一人をようやく先日殺したところです。
その仇の一味がこの宿場のヤクザたちだってことですね。
つーてもこの人たち、途中で襲われそうになってぶん殴って逃げてきたお店の主人がその一味だって全然気づいてなかったり。
そいで新吉・座頭市ともどもおうめの家に逃げ込んで。

おうめ「その男、腕に蛇の刺青があったんだろう?」
姉妹「はい」
おうめ「何か関係あるんじゃないのかい? 「くちなわ」ってのは蛇のことだよ

水原「え、それって常識じゃないの?」
妹「無学なんだよ……」

確かにかなり無学っぽいです。
何しろこの姉妹(いや妹の方はホントは男なんだけど)、米問屋のくせに床下でネズミを飼っていたんですから(笑)。
一家が強盗に襲われた日、夜中にこっそり「シロちゃん」の様子を見に行こうと抜け出すから、てっきり犬か猫だと思ったのに!
ネズミはそりゃマズいだろう!
ともかく難を逃れた姉妹はその後、女装した弟がカラダで稼ぐという究極の手段でもって生き延びてきました。
なんつーかこういろんな意味で姉の立場がない話です(涙)。
(そして私としては最初に買ってくれた兄さんが男と知っていて買ったのかどうかが無性に気になる)

さてそんな頃、今度は銀蔵一家の賭場へ出かけた座頭市。
そこでイカサマを見破った、はいいんですが、いきなり賭場皆殺しってのはやりすぎじゃないんですか市さん。
てっきりサイコロ斬るくらいかと思ったら腕が飛びましたよ。
そんでそのあとめった斬りですよ。
何があったの市さん!?
ストレス!?

ともかくそんなわけで一気に追われる身になった市さんのせいで、おうめさんの家は焼き討ちにあってしまいました。
一方、芸人姉妹は今度こそ! とお店の主人を討とうとしますが、中継ぎを頼んだ飲み屋の主人がそもそも一味のボスだったので見事に返り討ちに会いそうになります。
しかしそこを助けに現れるのが座頭市。
もうばっさばっさと斬りまくり。
うーん、さすがに強い。
そしてついに、服部と一騎打ちに……!
その頃服部の妻は自害中。
まああれだ、「私がいるから旦那様はやりたくもない人斬りを……私さえいなければ……!」とゆーお約束な思考展開をしてくれたんだと思いますが、女は普通腹は切らない。
その場合は普通頚動脈を切るんだ!(あと裾は乱れないよう縛れ)
しかも帯の上から腹を切っても死ねないってか……無理だろ、おい。
とゆー視聴者の冷静なツッコミをよそに、物語は再び死闘へ。

つーても服部さんは海辺で篝火たいて待ってます。
一騎討ちがしたかったんでしょうが、雇い主が斬り殺されてる時に浜辺で待機してんのもどうかと思います。
まあともかく、両雄相打つときが来たわけです!
一度は飲み屋で出会い、お互いを「ただものではない」と見極めた二人。
その一瞬の攻防を思い出し、イメージトレーニングする服部さん。
「あのとき奴はこう構えてこう抜いたから俺はこう抜いてこう返せば……ふっ、カンペキ!」と思わず勝利を確信してニヤける服部さんですが、その笑みにイヤな予感がした市さん、抜き手変更。
イメージトレーニングの甲斐なく、服部さんは斬られてしまいました。
うーん。あの世で奥さんと添い遂げてください(でも奥さん死んでないかもなあ)。

まあこれで銀蔵一家は壊滅、宿場には平和が戻り……と行きたいところですが、ほら、まだ「くちなわの親分」が残ってます。
飲み屋へ向かう座頭市。
襲い掛かる、頭目の手下の手練れたち!
はいいんだけど、回転しながら襲い掛かってくる必要はあるんですか。
むしろ無駄な隙を作っている気が……。
そして出てくる「くちなわの親分」こと酒場のオヤジ。
ここで市は実は目が見えることが判明します。
「目をつぶってる方が人の心がよく見える」らしいですが、何もわざわざめくらのふりをしなくてもいいだろうになあ……
(ちなみに「めくら」というのは現在禁止用語ですがこの映画じゃぽんぽん使われております)。
そんで意外とあっさり死んでしまう親分ですが、まだ裏があります。

酒場のオヤジにこきつかわれていたジジイこそが本当の「くちなわの親分」だったのです!

あーくどー。

くどすぎるよそれ……もういいよ……。
で爺さんいわく「お前の目が見えることは最初からわかってたぜ」って、どのへんでわかってたのかは教えてくれないんですか。
それはただのはったりにしか見えません。
そして見事なくちなわの刺青をした親分が死に花を咲かせた頃(いや正確には死んでませんが)、村では祭りが始まっています。
祭りってか舞台セットでのダンスが。
設定としては神社の前らしいんですが、おそろしくキレイな寄木細工の床の上、ライトの影もくっきりと神様に背を向けてタップダンスする村の衆。
なんでここで急に「N○K舞台への招待」みたいな画面になっちゃうの……?
そもそもこの祭りの意味も不明ってか……座頭市やヤクザどもがどんなに暴れようと、人々の素朴な生活には変化は与えられないという象徴のようなもんなの?
わけわからん。

てわけで、なんか2時間もあったわりには印象が散漫で、長いんだか短いんだかよくわからん話でした。
座頭市の印象も薄いって言うか……そういえば金髪は全然気にならなかったな。
殺陣は聞いたほど悪くはなかったけど、すごいとも思えなかったし。
私としては、もっと正統派の時代劇の方が好きなんで、そのせいもあるかと思いますが。
要するにこれは『座頭市』であって『座頭市』じゃない、どっちかといえば『座頭市』パロなんだなあと思いました。

|

« 『おおきく振りかぶって』~熱血! 絶対面白い高校野球漫画! | Main | 『暗黒館の殺人』~懐かしいガラクタの城 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 『おおきく振りかぶって』~熱血! 絶対面白い高校野球漫画! | Main | 『暗黒館の殺人』~懐かしいガラクタの城 »