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March 06, 2005

『オペラ座の怪人』~愉快なファントムは字幕のせい?


『オペラ座の怪人』を見てきましたので感想など。ネタバレありなので注意です!

1919年、廃墟となったパリ・オペラ座でかつての栄華を忍ぶ品々がオークションにかけられた。
年老いたバレエ教師、マダム・ジリーとシャニュイ老子爵の前で惨劇に関わったシャンデリアに再び灯がともされた時、舞台は1870年代、栄華を誇ったオペラ座へと引き戻される……。

シャンデリアに灯りがつくと、テーマミュージックと共にオペラ座が一気に輝きを取り戻します。
この音楽が最高! 背筋がぞくぞくしますよ!
で、1870年代のオペラ座では『ハンニバル』の初日に向けリハーサルの真っ最中なのですが、そこへ新しい支配人とパトロンのラウル・シャニュイ子爵が現れます。
新しい支配人はこのオペラ座に住む『オペラ・ゴースト』のために5番のボックスを常に開けておき、毎月2万フランのサラリーを渡すことという条件に激怒しますが、そうしなければ「事故」が起こると人々は怯えます。(ちなみに2万フランてどうやって払ってたんだろう。銀行振込のわけはないし(笑))
そんなこんなでプリマドンナがへそを曲げてしまったことから、バレエ教師のマダム・ジリーはコーラスガールの一人・クリスティーヌを「素晴らしい先生に教わっている」と代役に推薦します。
そしてクリスティーヌは舞台で見事なアリアを歌い喝采を浴びます。
マダム・ジリーの娘でありクリスティーヌの友人であるメグは、感謝の祈りを捧げるクリスティーヌに「あなたの秘密の先生は誰なの?」と尋ねますが、クリスティーヌは「亡きお父様が遣わしてくださった『音楽の天使』よ」というばかり。
「あなたヘンよ」と言うメグはものすごく正しい(笑)。
さて一方、ラウルは彼女が幼馴染の少女であることを思い出し、一気に恋に落ちたり。
早速彼女をデートに誘うんですが、「馬車を用意してくるよ!」とか行ってる間にファントムが現れ、クリスティーヌを地下の迷宮へ連れ出してしまいます。
楽屋の鏡の後ろに隠された通路から馬に乗って(ちょっとの距離でなぜ馬)地下へ下りると、そこにはベネチアの如き水路が広がっており、クリスティーヌはゴンドラに乗ってファントムの隠れ家へと連れてゆかれます。
隠れ家の水の中から蝋燭ともした燭台がザバザバせり上がってくるのはどんな魔術ですかファントム様。
それ、電気……? この時代、電気あったっけ……? いやあったとして、地下まで引いたわけ? このときのために?
まあともかくクリスティーヌを連れ込むことに成功したファントム、すんばらしい美声を浴びせたおして、クリスティーヌをほんわかさせちゃいます。
フラフラとファントムに導かれるクリスティーヌ……ですが花嫁衣裳着た自分の等身大フィギュア見た瞬間気絶。
一撃だったね……。
や、あれには私もめっちゃ引きましたよ!
つーかそのフィギュアとか衣装とかその他オステキなベッドとか猿のオルゴールとかは全部お手製なんですかファントム様(爆)!?
でも気絶したクリスティーヌをそっと寝かせておくだけなのは紳士的すぎるってか……ここで手をつけておけば君の勝ちだったんじゃないかと思うんですが(涙)。
そして猿のオルゴールで目覚めたクリスティーヌ、そっとファントムに歩み寄り、何やら愛しげに彼の肩や頬を撫で……と思った瞬間、いきなりマスクをひっぺがした。
あんたそれは無礼にもほどがあるだろ!?
昨日まで「どうかお姿を見せて下さい」って声だけで3年も我慢して来たくせ、「素顔を見せて」とも言わずにいきなり人の仮面を引っぺがすか!
で当然の如くファントム様はぶちきれるわけですが、やっぱりそこは惚れた弱味っていうんでしょうね……特に何事もなくクリスティーヌを地上に帰しちゃうわけです。

一方地上ではクリスティーヌの失踪もあってオペラ座は話題騒然。でもファントムが気に入らない支配人たちは新作のヒロインにクリスティーヌをつけろというファントムの要求を無視。
前のプリマドンナを主役にして舞台を始めますが、ファントムの正体を知っていたらしき大道具さんが殺されて舞台は滅茶苦茶に。
あんまり意味なかったよな、あの大道具係……。
ともかくビックリしたクリスティーヌ、「ここにいたらファントムに殺されるわ!」とラウルをオペラ座の屋上へ連れ出します。
……あんまり意味無いんじゃないかと思うんだが。
案の定ファントムいるし。
てーか可哀想だったよファントム……屋上で愛の歌を歌いながらくるりら踊る二人の死角へ死角へ必死に回り込んでさ。
クリスティーヌに贈った薔薇が捨てられてて、それを拾って泣いちゃうと、そこへまだ愛の歌がどっからか聞こえてきて追い討ちかけられちゃったり。
そりゃーもうファントムじゃなくても「呪ってやるー!」と叫びたくもなるさね(涙)。
青い空なんか、白い雲なんか大嫌いだー!ってなもんです。いや雪だったけど(笑)。
でもその後しばらくは何もなく、クリスティーヌとラウルは無事婚約。
大事に育ててきたクリスティーヌに若くてハンサムで金持ちな幼馴染が突然出てくるなんて、ファントムにしてみれば反則以外のなにものでもないと思うんですが、人生てそんなもんよね……(涙)。
そしてオペラ座は仮面舞踏会を催して大賑わいなわけです。
仮面舞踏会なんて、ファントムに出てきてくれと言わんばかりだと思うんですが、クリスティーヌはあんま気にしてないようで。
見てるこっちは「いつかないつかなファントム様♪」ってもんですが。
そんで真っ赤な衣装で登場のファントム様。
えー、すんごい浮いてました(笑)。
あといったいどっから階段の真ん中に沸いて出たんだとか思いますが。
そして自分が書いたオペラ『勝利のドン・ファン』を上演しろと脅迫し、奈落から焔と共に消滅。
さすがマジシャン! 凄いよファントム様! 引田天巧も真っ青だ!
でラウルはマダム・ジリーにファントムの過去を聞くわけです。
かつてマダム・ジリーが少女だった頃、サーカスで見世物にされていた少年を助けて逃がしてやり、それ以来、彼はオペラ座の地下に住み、オペラ座しか知らないのだと。
そりゃあ世間知らずにもなるさ(涙)。
しかしそんな彼がどうやって「建築家でデザイナー、音楽家にしてマジシャン」になれたのかは謎。
文字は誰に教わったのですかファントム様。楽譜の読み方とか。
独学ですか。
あと建築家ってことはやっぱあの地下はファントム様設計ですか。
だとしたら確かに天才です。
ちょっと世間知らずなばっかりに初恋で我を忘れてしまったようですが。
まあ生い立ちを聞いたからラウルに何が出来るって事もなく、クリスティーヌがさらわれないよう部屋の外で見張り番とかしてるんですが、あっさり抜け出したクリスティーヌは「あの人はお父様の遣わしてくれた『音楽の天使』じゃなかったの!?」と墓場で泣き崩れたり。
ちゃっかり御者に化けてついてきてたファントム様が「ほーらおいで」と墓所へ誘い込もうとするところへラウル登場。
辻馬車を馬で追いかけたわりにはずいぶん遅いご登場です。
「クリスティーヌは渡すものか!」と意気込むラウルに、墓所の上から飛び掛るファントム様。
……たった今まで、墓所の中で明かりつけたりドアを開けたりしていたはずなのにいつ移動したんでしょう。さすがマジシャン!
しかし、ずーっと地下で暮らしてきただけあって、善戦むなしくラウルに敗れるファントム様。
とどめをさそうとしたラウルをクリスティーヌが止めてくれたので助かったわけですが、「お前たち2人に宣戦布告するー!!」とか逆切れしてます。
でラウルは『勝利のドン・ファン』を上演してのこのこ見物に来たファントムを捕まえてやろう!と警官隊を手配してたんですが、ファントム様の方は舞台でドン・ファン役と入れ替わってしまいます。
素晴らしい歌声にクリスティーヌもうっとりってか、どうも彼女はファントムに歌われるとフラフラしてしまう癖がある。
「夜毎夢の中で囁きかけた『音楽の天使』」とか言ってたことから睡眠学習ならぬマインドコントロール済みだと思われ(笑)。
しかしついに舞台の上でファントムの仮面を剥ぎ取るクリスティーヌ!
ファントムが一気に老けた上に髪が白く薄くなってるのはこれいかに。
いやに念入りに髪の毛セットしてると思ったら、あれはヅラだったのか……。
つーわけで怒ったファントムはシャンデリアを落としてしまいます。
爆発・炎上するオペラ座!
クリスティーヌを連れて地下に潜るファントム、追うラウル。
マダム・ジリーは途中までラウルを案内してくれるんですが、「じゃ、私はここまでで!」と去った直後、ラウルは落とし穴に。
知ってたんじゃないすか、マダム・ジリー?
で水の中に落ちたラウルにさらに釣り天井が襲い掛かるんですが、なぜか解除ハンドルもその下にあったのでラウルは無事脱出できました。
それ何の意味があるんですかファントム様。
やっぱうっかり自分が落ちた時のためだったんだろうか……秘密の地下だし、たぶん落ちてくれたの、ラウルが初めてだろうしな……(涙)。
ともかくついにファントムの隠れ家に辿り着いたラウルですが、見事ファントムに捕まってしまいます。
「さあこいつを死なせたくなければ私と一生暮らすのだ!」とものすごくお約束な悪役っぽいことを言うファントム様ですが、「私もあなたに魅かれていたのに……」と泣くクリスティーヌにあっさり陥落。
「どこへでも行ってしまえ!」と2人を解き放ち、寂しくオルゴールを眺めます。
そのファントムの前に現れるクリスティーヌ。
あの瞬間、水原さんは「え、まさかクリスティーヌったら「やっぱりあなたを見捨てられない」とか言い出しちゃうの!? いやまさか、するとこれはファントムの見ている幻なんだな!」と思ったわけですが。
あの女、ファントムに貰った指輪を突っ返しにきただけでした。
うわひでえ!
それこそもう「俺に返すつもりならば捨てーてくーれ♪」((C)『ルビーの指輪』)っつか!!
幻の方が100倍マシだったよ!!
そんで指輪返した挙句、2人で高らかに愛の歌を歌いながら去るんだよ!
ファントム様立ち上がれないって(号泣)。
……そして追っ手たちが迫ることに気づいたファントム様、隠れ家の鏡をがっしゃんがっしゃん壊し始めます。
ああもう後は自ら火をかけて消えるしかないのか……と思ったら、鏡の向こうにちゃっかり隠し通路がありました。
捜索隊に混じってきたメグは、カラッポになったファントムの隠れ家で、猿のオルゴールと、置き去りにされた仮面を見るのです。

……そして時は流れ、1919年。
メグことマダム・ジリーと別れ、ラウル・シャニュイ老子爵はオークションで買い取ったオルゴールを持って墓地にやってきます。
2年前に死んだクリスティーヌの墓にオルゴールを捧げるラウル。
そして彼は、そこにかつてファントムがクリスティーヌに贈った、黒いリボンを結んだ赤い薔薇を見るのです。
ファントムよ永遠に!
……てーかファントム、年は幾つ……? 密かにクリスティーヌの子供のストーカーとかやってない……(涙)?

ああなんかまだまだツッコミたいところはたくさんあるんだけど(笑)!
もう小姑のごとく隅から隅まで、というより全編これ重箱の隅みたいなストーリーだったけど(笑)!
でも曲と歌は本当に素晴らしいのですよ。
だからDVDはぜひ音楽特典満載の特別版を出して欲しいですね!
ミュージカルがお好きな方ならぜひ一度ご覧になってみてくださいませ。

しかしながらこの映画、戸田奈津子御大が字幕担当なんですが、まあ、なんというか……過去の功績はともかく、そろそろ引退されては? という気がします。
そんなわけで、DVDでは字幕改善を高らかに要求しますね。
いやだってアレはないでしょ。「ミュージックオブザ……ナイト!」は(涙)。
てことで改善要望サイト様へのリンクをトップに貼っておきました。
ぜひご賛同くださいませ。

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Comments

こんばんは。はじめまして♪
『オペラ座』の検索で来ました。
いやあ、面白いです。
細かい突っ込みに大笑いしました(笑)
私も上映中笑いそうになった個所がいくつかあったので。
いくつか納得いかない部分があってもやもやしていたんですが、これですっきりしました。
ありがとうございます。

では、失礼いたしました。
また、遊びに来ます。

Posted by: ナオミ | March 07, 2005 at 08:42 PM

コメントありがとうございます。
なんというか色んな意味で面白い映画でしたよね(笑)。
字幕のせいばかりではないと思いますが。
それから、こちらからもTBさせていただきました。ではまた。

Posted by: 水原 | March 07, 2005 at 09:50 PM

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