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April 26, 2005

『イノセンス』~それは、命……?

イノセンス スタンダード版
士郎正宗 押井守

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2004-09-15
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ネットが世界を支配し、人間は記憶の外部化、義体化が進む近未来。
愛玩用の少女型ロボットが暴走し人間を殺す事件が多発し、テロを扱う公安9課のバトーとトグサが解決に乗り出す。

これまた『キューティハニー』とはうってかわって(この前に『ハニー』を見たので(笑))、映像はハイクオリティだが中味も難解とゆー作品。
何しろDVDのしょっぱなにこの世界の設定ガイドがついてますからね。
前作『攻殻機動隊』の紹介もしつつ、なんですが、あいかわらず『ゴースト』の定義がよくわからん。
魂、とは言わないんだよなあ……。
えー、まあともかく映像は凄い。
そらもう一見の価値ありの世界で。
美術館を歩くような気持ちで見ればいーんじゃないでしょうか。
でも人間とは、ゴーストとは、人形との境界とは、みたいな禅問答はさっぱりわからんてか、トグサ同様「そろそろ仕事の話しようよ」って気持ちになる。
主人公のバトーはごついおっさんだし、トグサも地味なデカ上がりの妻子もちなのでビジュアル的には非常に地味な映画です。
でも細部までものすごく細かく描かれてる。
バトーが犬を飼ってるんですが、エサをやる時、長い耳が皿に入らないようどけてやるとことかね(笑)。
あと何度見ても謎なのだがここは日本なのか?
建物とか文字はどう見ても中国なんですが、トグサとかアラマキとかイシカワとか登場人物の名前は日系が多いし、「北端」が「択捉」なんだよね……。
でも択捉なのに中国なんだよ!
択捉でのっけから象だのキンピカの寺院だの出てきた時は、てっきりここが乗り込んだ会社だと思って「会社になぜ象が!?」と真剣に悩みました……。
いやいたら楽しいけどさ(笑)。

で、また禅問答を繰り返した挙句、非合法アンドロイドの製造工場に乗り込み、少女型アンドロイドたちと戦うわけです。
空からびゅんびゅん無表情なアンドロイドが降ってくるのは怖いけどね(涙)。
そして最終的にそのアンドロイドの秘密は「ゴーストのダビング」、生きた子供たちのゴーストをダビングしてアンドロイドに入れるという非合法技術だったらしいんですが……。
えー、ゴーストってダビングできるんだ???
なんかゴーストって「生身の大部分を機械化して世界と自分の境界が曖昧になっても「自分は自分」といえる部分」みたいなもんだと思ってたから、言ってみれば数値化できない最後の部分かとも思ったんですが……。
あーれー?
あとその「ゴーストのコピー」が入ってるロボットが他のとどう違うかもよくわからなかった。疑似人格とは違うのか?
でバトーがこのからくりに気づいて欲しくてアンドロイドを暴走させた少女に「そんなことをしたら犠牲が出るとは思わなかったのか! 人間じゃない、アンドロイドのだ!」と叫ぶわけですが。
……ダビングされたゴーストって、『生きてる』の……?
また答えられないようなことを持ち出してくれるよねえ……。
私としては「人形になんかなりたくなかっんだもん!」という娘っこの気持ちの方がよくわかったけどな。
自分のゴーストがダビングされて人形に入れられて、金持ちや権力者のおっさんにいいようにされるなんてたまらんもん(涙)。
しかも何回もダビングするとオリジナルの人間の方がおかしくなっちゃうってゆーんだから、そりゃ絶対嫌だよ。
変態オヤジどもが何人死のうと知ったこっちゃないよ。
制圧に向かって死んだお巡りさんには悪いことしたけどさ……。
でもまあ無事に犯罪は摘発されまして。
こんな話をした後、娘への土産に人形を買うトグサはすげえと思いました。
おそるべき無神経さ……いや図太さ?
これっくらいの神経ないと公安9課はやってられないってことですね!

あー……綺麗は綺麗だけど、なんか疲れた映画でした。

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