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June 15, 2005

『ターミナル』~空港よいとこ一度はおいで

B0002U8NPMターミナル DTSスペシャル・エディション
トム・ハンクス スティーブン・スピルバーグ キャサリン・ゼタ=ジョーンズ スタンリー・トゥッチ

角川エンタテインメント 2005-04-28
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東欧の国クラコウジアからNYへやってきたビクター。
だが彼が飛行機に乗っている間に母国でクーデターが起こり、彼は『無国籍者』となっていた。
そのため入国が叶わず、かといって帰ることもできないビクターは、それから9ヶ月を空港のターミナルで暮らすことになる……。

苦手な感動ものかなあと思っていたら、意外に笑えて楽しかった。
なんとゆーか、細かいところに小技が効いてて楽しいんですよね。
最初、全然英語を理解できないビクターと保護局長代理(だっけ?)のやり取りが楽しい。
でも突然クーデータを理解し、たったひとりであることに気づくビクターの姿には思わず涙が。
『法の隙間』に落ち込んだ形で、ドア1枚隔てたNYへ出ることも出来ず、ターミナルで暮らし始めるビクター。
どうやらこの空港は改装中らしく、使用されてないゲートで寝泊りを始めるんですが、「それは器物損壊罪じゃないのか?」とツッコむことも多々あり。
……いいのかね……。
ターミナルで暮らすために小銭を稼ぐビクターですが、彼を何とか追い出したい局長代理にその仕事を取り上げられ万事休すかと思いきや、改装工事の職人として雇ってもらえました。
その時給を聞いた局長代理、「私の給料より高い!」とビックリ。
手に職があるって大事なことだと痛感しました(涙)。
で、まあその合間に空港の若い掃除夫と女性職員の仲を取り持ったり、騒ぎを起こしたロシア人を助けて空港中の職員の英雄になったり(笑)、スチュワーデスのアメリアといい感じになったり。
何度目かの出会いで、ビクターはついにアメリアを食事に誘います。
しかしターミナルを出られないビクター。
空港での友達が協力してターミナル内になんと臨時の特等ディナー席を作ってしまうのですが、この場面が最高(笑)!
給仕に扮したインド人の掃除夫・グプタがなぜか芸を見せてくれるんですよ。
どんなレストランですかそれは(笑)。
そんでその傍らで真剣な話をするふたり。
だがしかしアメリアの「私、本当は39歳なのよ」にはのけぞった(笑)。
しかも「公称は32歳で男性には27歳という」はいくらなんでも(爆)!
そのうえ7年も不倫してるんですって!?
そんな彼女に「何かを待ち続けることが人生」と告げるビクター。
いい雰囲気になり、歴史好きの彼女のためにナポレオンがジョゼフィーヌに贈った1000個の噴水を、
次のフライトから帰った彼女に贈ろうとするのですが、アメリアは局長代理からビクターが『入国不可』で9ヶ月もターミナルに住んでる変人だと聞いてビックリ仰天。
いや私もびっくりだ。
いつの間にそんなに時間が……。
しかもアメリア、とうとう不倫のカレシと別れたって言うのに!
そしてビクターは自分が何のためにNYへ降りるのを待っているのかアメリアに語ります。
ジャズファンだった父親との最期の約束で、伝説のサックスプレイヤーのサインを貰うのだと。
えー……正直に言うと、それ別にまたいつかでもいいんじゃないかとか思ったんですけど。
どうせこてこてなんだから、父親の昔の恋人に最期の言葉を伝えに行くとかの方がロマンチックなのに……。
あとせっかくのラブシーンなんだから、噴水から水を出して欲しかったですスピルバーグ監督(涙)。

そんで唐突に、ビクターの祖国で戦争が終わります。
パスポートも返してもらいました。
あとはビザなんですが、アメリアがワシントンにコネがあると1日だけの入国ビザを手に入れてくれました。
ヨリを戻した不倫のカレシのコネで。
それは「えええ!?」って感じですが。
何があったのアメリア!?
もう39歳なのに!(いや人のこと言えた義理じゃないっすけど)
そんでともかく、アメリアがくれたビザでNYへ行こうとするビクターなのですが、そのためには例の局長のサインが必要なのですよ。
そんで色々あってすっかり意固地になった局長、サインを拒否。
しかも今すぐ国へ帰らなければ、ビクターと仲良くなったグプタたちを処分するといいます。
特にグプタはインドで賄賂を要求してきた警官を刺して逃げてきた経歴がありました。
彼らには何も言わずただ帰国しようとするビクターですが、彼を罵るグプタに、警備員がこっそり本当のことを教えます。
そしてグプタはなんとモップ1本で飛行機に向かっていき、空港警察に逮捕されてしまうのです。
グプタのメッセージを受け止めたビクターは、もうサインなしで「僕はNYへ行く」と告げます。
局長命令で彼を阻止するはずだった警備員達もビクターに協力してくれ、ついにNYの大地を踏んだビクター。
そこへ偶然アメリアが……って出来すぎではあるけど、そこは普通進展を期待すんだろ!?
何笑顔で別れてるんだ!

そして目的のジャズバーにたどり着いたビクター。
いや私正直、もうそのサックス奏者は死んでると思ってましたよ。
だって父親がその記事を読んだのは40年前ですよ?
ファンタジーめいたお話だけど、そういう、ひとつくらいはままならぬ部分があってもいいっていうか、その方が『現実』らしいと思うんですが。
でもサックス奏者はちゃんといて、サインももらえました。
そしてビクターは「どこへ?」と問うタクシー運転手に「家に帰る」と言うのです(てーことはまたあの空港へ戻るのか)(盛大に別れを祝ってもらったばかりだとゆーのに)。
で、エンドクレジット。

……アメリアは?

え、これで終わり!?
私絶対、アメリアとなんかあると思ったんだけど!
アメリア、もう39歳なのに(え、関係ない?)不倫の男とヨリ戻して終わり!?
彼女はいっときビクターに夢を見ただけ!?
何その半端さー(涙)。

……というわけで、色々泣けたり楽しかったりしたんですが、ラストがなんか……物足りなかった映画でした……。

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