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June 25, 2005

『デビルマン』~あまりにも恐るべき

B0001M3XH4デビルマン
特撮(映像) 永井豪 那須博之 伊崎央登

東映 2005-04-21
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言わずとしれた永井豪の名作マンガの実写版ですが。

水原「今日は『デビルマン』だぞー。あの評判悪かった奴(笑)」
妹「ああ、ヤ○ー掲示板で「2時間映画館に座っているのが苦痛だった」とまで言われた映画ね」
水原「そこまで!?」

ってんで見てみましたが、なるほど世間の評価って侮れない。
世評がいまいちでもマニアックなファンがついたりする映画もあるけど、これはもうそれ以前の段階だ……。
えー、ストーリーは基本的には原作どおり、と言えるのかなあ。
CGはそれなり頑張ったんでしょうけど、いかんせん主役の芝居が学芸会以下なんですもんよ……(涙)。

えー、冒頭は子供時代の不動明と飛鳥涼が仲良く遊んでる場面。
涼の白髪混じりの髪が恐ろしく浮いています。
それはメッシュなのか? なあ?
そして高校生になった二人は今も仲良しですが、涼は金髪になってます。まあ白髪よりマシか。
にしても学校にオープンカーで乗り付ける高校生って。
そしてそれに当たり前のよーに乗り込むお前もどうよ明。
で遊園地っぽいところで幼馴染にしてガールフレンドの美樹ちゃんと会うんですが、明が「あいつ笑えないんだ」と精一杯友人を思いやる台詞を吐くのに対し(口調は棒読みだが)「そんな人と付き合うのやめれば」と無神経な台詞を吐く美樹ちゃん。
こういう女に惚れるかね……。
そして明が両親を亡くして今は美樹ちゃんちに世話になってるとか美樹ちゃんがイジメにあってる同級生を助けたりとか涼が明にだけは執着して明に怪我させる人間は許さない!とかいう説明エピソードが続きます。
このへんもな……ツッコミだらけでどうしていいかわかんないんだよな……(いちいち書き起こす気にもならない)。
芝居も悪いが脚本も悪いってか、もう何を言う気にもならんような……。
そんでようやっとデーモン登場の場面。
涼が突然「オヤジが死んだ」と明を別荘に連れて行きます。
研究者だったおとーさんが発見したエネルギー、つまり「デーモン」に合体され、不気味な生命体に成り果てた姿を見せられビビる明。
それに涼いわく。

「俺も合体された。もう人間じゃないんだ。耐えられない、殺してくれ」

棒読みでそんなこと言われても。

そもそもお前、ここまでともかく「非人間的」を強調してきたってか、別に人間じゃなくなったことなんざちーとも気にしないタイプだろう。
それを突然ナイフ出して「これで俺を!」って言われてもってか、自分で死んでくれよとゆーか。
そこへ突然オタマジャクシに合体されデビルマンになる明。
現れたデーモンを殺してしまいます。
一方涼は羽根フワフワさせてもうサタンバレかと思ったんですが、明全然気づいてません。
「綺麗だ」とかゆーてます。
そんで次の日(?)あらためて涼と会った明、「これは運命だと思うことにした」(棒読み)とどこか明後日の方を見ながらあっさりデビルマンとして生きることを決意。
いいのかそれ……?

そんな彼のもとへ妖鳥シレーヌ様登場。
なんか老けたシレーヌだなとか思ってすいません(笑)。
明と合体したアモンを愛していたシレーヌですが、人間に意識を乗っ取られた、もう敵だととデビルマンと大バトル。
東京の空をびゅんびゅん飛びまくりです。
このへんのCGはまあまあでした。
でもデビルマンにぶつかられたビルは大迷惑だ(笑)。
そんで最終的にまた涼の別荘に戻ってきちゃうんですが、いよいよ明がやられそうなところに涼登場!
あっさり場面は暗転し、目覚めた明が「シレーヌはどうなった?」と聞かないのがすごく不自然。
すんごい時間経ってから、思い出したよーに「お前が助けてくれたんだな」とか言ってます。
お前の思考回路はどうなってんだ。

ともかく次第に世界にはびこりはじめるデーモンたち(つってもニュースキャスター役のボブ・サップが口で説明するだけなんでリアリティゼロ)(だいたいなぜボブ・サップ)。
ついに日本にも「デーモン特捜隊」が出来て、美樹の同級生でいじめられていたミイコもデーモン(デビルマン)として、助けた少年と共に囚われてしまいます。
学校も休校になったり、人間が人間を疑い、「隣人がデーモンかも」と密告する暗黒時代の到来です。
その合間に明はジンメンと戦ったり、美樹ちゃんはおもむろに教会に来て「いつか明君とここで結婚式を挙げたい」と夢を見ていたりしますが、その頃の涼はというと警官のコスプレして民間人を無差別射殺したりマシンガン持ってデーモン特捜隊の前を転がったりしていました。
サタン様……?

そんなある日、ミイコと少年がデーモン特捜隊から脱走してきて、美樹ちゃん一家は二人を匿います。
しかし、冒頭から何のためにいるのかさっぱりわからなかった美樹のストーカーが密告
二人はかろうじて特捜隊が来る前に家を脱出しますが、残った一家がデーモンと疑われ、明はついに「俺がデーモンだー!」と正体を現し、捕まってしまいます。
で明が殺されてる間に、美樹ちゃん一家も「デーモンの仲間だ!」と例の衝撃の場面(原作参照)が始まるワケですが。
えー……。
ぬるい。
あの衝撃の場面がなぜこんな生温いかな!
凄惨すぎて描けないとゆーなら脚本まるまる差し替えちまえ(涙)!
たいまつが懐中電灯なのはしょうがないとして、両親を殺す場面は単に大勢で囲んで揉み合ってるだけだし(おしくらまんじゅうにしか見えない)、美樹ちゃんに至っては相手がタクシー運転手ひとりってどゆこと。
それただの強盗と変わらんやん……。
しかして殺されたはずの明が復活して帰ってきて見たのは綺麗な両親の死体と美樹の生首。
……半端だってんだよだからー(涙)。
そんで明は美樹の生首抱えて教会へ行き(なぜかここはまるっきり無事)(ガラス1枚割れてないんだよ!)、哀しみにくれているところへサタン登場。
ようやくだよ……。
でいきなり「神はいたか!」とか叫んでます。
そしてとうとうと語り始めるサタン様(相変わらず棒読みですが)。

「人間は多すぎて滅ぼすのは不可能だと思っていた。だが予想もしなかったことが起きた。人間同士が殺し合いを始めたのだ」

原作じゃサタン様は人間に紛れて人間の思考を学び、人間同士が自滅するよう仕向けたんですが。
このサタン様ははっきり言って頭悪いです(号泣)。
そんで明に「一緒に新世界で生きよう!」とプロポーズしますが、悲しくもフラれてしまいました。
明がフった理由はいまひとつ不明ですが。
いやー……本当によくわからなかったよ。
そんでサタン様とデビルマンによるアルマゲドンの開始。
このへんのCGは頑張ったね。
頑張ったけど……えー……地球が滅んだのはこの二人のせいって気がするね!
そんでラスト、サタン様が半分に千切れたデビルマンを前に嘆くのは一緒なんだけど、「お前が死ぬはずはない!」(棒読み)とか言ってるばっかでさー……。
原作における崇高なサタン様はどこへ?
サタン様については皆さん、ぜひ原作を見てください(涙)。
そしてラスト、廃墟(というレベルは超越したね!)の中で「私たち、生き延びるのよ!」と誓い合うミイコと少年。
主役はこっちだったのかー。
ああ、なるほどね……。
なんていえばいいのでしょうか。

ツッコまれるためだけに作ったような映画だ。

これ映画館で見たらそらー腹立つだろうなあ……。
レンタルで最初から期待しないで見る分にはいっそ突き抜けた楽しみがなくもないですけどねえ(笑)。

ところで私終わってからDVDのキャスト紹介見るまで主役ふたりが双子だとは気づきませんでした。
同じ顔だった、あれ……?

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