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November 12, 2005

『ミリオンダラー・ベイビー』~My Darling, My Blood

B000AC8OV0ミリオンダラー・ベイビー
クリント・イーストウッド F・X・トゥール ヒラリー・スワンク

ポニーキャニオン 2005-10-28
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アカデミー賞主演女優賞、助演男優賞、作品賞、監督賞を取った作品。
まあアカデミー賞を取ったってことはエンターテインメントではないわけですが、予告を見てなんかそれだけで泣きそうになったので見てみました。

トレーナーのフランキーの元へ、女性ボクサーを目指すマギーが弟子入り志願にやってくる。
一度は断ったフランキーだが、13歳の頃からウェイトレスで生計を立て、小金を貯めて「自分にはこれしかない」と言うマギーについに根負けする。
互いに家族についてトラブルを抱え孤独なフランキーとマギーの絆が深まり、マギーが女性ボクサーとしてついに賞金100万ドル(ミリオンダラー)のタイトルマッチに挑んだ時、悲劇が彼女を襲った……。

えー、何しろアカデミー賞ですから(くどい)。
にしてもクリント・イーストウッドといい、モーガン・フリーマンといい、めちゃくちゃ渋い映画です。
イーストウッド演じるフランキーは名トレーナーですが、たったひとりの娘との間に何か確執があるようです。
毎日かかさず教会に通う敬虔なクリスチャンでもあります。
女ボクサーのマギーは13歳からウェイトレスで生計を立ててきて、もう31歳で今更ボクサーなんて無理だとフランキーに言われても諦めない。
モーガン・フリーマンはフランキーのジムの雑役夫ですが、かつてはボクサーでタイトル戦に挑んだ際に失明してしまった過去を背負っていて、マギーに助言を与えます。
この3人が織り成す人間模様を描いたヒューマンドラマ。
ボクシング映画じゃありませんでした(苦笑)。
いやでも予告見て、まあそりゃハッピー・エンドだとは思ってませんでしたが、まさかここまで重い話だとは思いませんでした。
タイトル戦で勝利を目前にしたマギーを襲った、あまりにも残酷な運命。
何でも自分で決め、自分で実行してきたマギーが、最後の最後にフランキーに願ったこと、それは「自分の意思による死」。
けれど敬虔なクリスチャンであるフランキーには、その選択を手助けすることは死よりも重い罪でした。
家族よりも強い絆で結ばれた二人の選択は―――。
フランキーがリングに上がる彼女に贈ったガウンに刺繍された文字、人々がリング上のマギーを称えた名前、「Mo Cuishle(モ・クシュラ)」。
その意味を、最後にフランキーは初めてマギーに教えるのです。

「Mo Cuishle means ''My Darling, My Blood''……」
「モ・クシュラ」というたった一言に込められた想いに、涙が止まりませんでした。
ラストシーン、窓の中にわずかに浮かび上がる背中は、果たしてフランキーなのでしょうか。
最後にモーガン・フリーマンが言うように、それは甘い望みなのかもしれませんが。
神父が言ったように永遠に自分自身を見失ってさまようよりは、最後にほんの少しでも、彼が、暖かな場所にいてくれることを祈ります。

あーでもやっぱ映画は楽に見られる方がいいわー。
見終わった後、頭痛が……(涙)。(次は宇宙戦争かなー)

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Comments

TBありがとう。
重い映画ですが、ずっと残る映画で、意味があると思います。
これからもよろしく。

Posted by: kimion20002000 | November 24, 2005 at 09:18 PM

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