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March 12, 2006

『チャーリーとチョコレート工場』~サイケな夢の世界へようこそ!

チャーリーとチョコレート工場
ジョニー・デップ ロアルド・ダール ティム・バートン
B000CFWNLC

ジョニー・ディップ演じるチョコレート工場の主ウィリー・ウォンカの素敵なセンスがこの作品の全てを物語っていると思う(笑)。
有名な児童文学『チョコレート工場の秘密』が原作ですが、文学少女だったはずの水原さん、振り返ってみるとあまり一般的な本は読んでない気がするってかこれも読んでません……タイトルだけは知ってたけど……。
今更ですがネタばれありなのでご注意ください。
というわけであらすじ。

チャーリーが住む街にあるウィリー・ウォンカのチョコレート工場は、不思議なことに誰も人が出入りするのを見たことがない。
だがある日、ウォンカは5人の子供たちを工場に招待、しかもそのうちひとりに特別賞を与えると発表。
板チョコに隠された5枚のゴールド・チケットを巡って世界中が大騒ぎ。
貧しい暮らしの中でずっと工場に憧れていたチャーリーも、夢のような幸運に恵まれ5枚目のチケットを手に入れる。
ついにチョコレート工場を訪れた5人の子供たちとその家族の前に広がったのはあまりにも不思議な光景だった……。

チャーリーの家は絵に描いたような『貧乏家族』です。
両親の両親とチャーリーの7人家族、街外れの傾いたボロ家に住んでいます。
文字通り傾いています。
なんであれでドアが開くのか不思議だ。
おまけにチャーリーの屋根裏部屋、屋根板が何枚か抜けてます。
幾ら大好きなチョコレート工場が見えるといっても、冬ですよ? 凍死しますよ?
そんでもって稼ぎは歯磨き工場でチューブのキャップを詰めるお仕事をしているおとーさんだけなので、食事は毎日キャベツスープです。
本当に涙が出るくらい貧乏です(涙)。
でも皆仲良く幸せなのが素晴らしい。
おじーちゃんの片方は昔ウォンカさんの工場に勤めていたのですが、不思議な発明の数々を従業員に盗まれたウォンカさんはある日工場を閉めてしまい、おじーちゃんもクビになりました。
ところが工場が再開した後、従業員は誰ひとり呼び戻されず、誰ひとり工場を出入りするものを見たこともないということで謎は深まるばかり。
そんなわけで5人の子供をチョコレート工場に招待するとウォンカさんが発表すると、世界中で人々が先を争ってチョコレートを買い求めます。
チケットを手に入れたのは、毎日チョコばかり食べて丸々と太った男の子、ワガママ放題でチョコレートを父親に買い占めさせた社長令嬢、「勝つことが目的」というガムばかり噛んでいる勝負大好き少女、それに計算でゴールドチケットの入ったチョコを選び出したゲーム少年。
一方チャーリーは、年に一度の誕生日に買ってもらえるチョコも、おじいちゃんがへそくりで買ってくれたチョコも外れてしまいましたが、偶然道で拾ったお金で買ったチョコで、最後のゴールド・チケットを手に入れるのです!
ってネコババを反省する場面がないのはなぜだ。
まあ100円くらいなら確かにあまり胸は痛まないけど(笑)、私てっきり最後に特別賞貰った時に「実はあのチョコは……」とか言い出すんだと思ったよ(笑)。
そしてついに工場に足を踏み入れる5人の子供たちとその付き添い1名。
扉が開いて、ウィリー・ウォンカ登場か……!
と思ったら現れたのはディズニーラ●ドみたいな歌って踊る人形たち。
わけのわからん「ウォンカさんをたたえる歌」を歌うどっちかというと気味悪い人形たちに一同ひきまくり。
あげくに人形燃えてドロドロで目玉とか落ちるし。
これも少し小さくい子供が見たら一生トラウマになるぞおい。
そうしていつのまにか一同に紛れ込んでいたウォンカさんの案内で、いよいよ工場に入る一同!
「商品名『サイケでヒップでバッドでゴー』」((C)『魔術士オーフェン』)って感じの工場でしたよ(笑)。
すげえ色彩センスだ、ウォンカさん!
工場内部は言ってみれば『お菓子の家』ならぬ『お菓子の野原』。
チョコレートの滝と川、木も草も何もかもお菓子で出来ています。
しかもそこで働いているのは「ウンパ・ルンパ」という誰も知らない小人族。
いかついおじさんの顔をして(全員同じ顔!)おそろいの赤や黄色の服を着た彼らは、夢中になりすぎてチョコの池に落っこちた子豚少年の歌を楽しく歌って踊ってくれました。
いやん芸達者(笑)。
ひとり脱落したところで、今度は船に乗ってチョコレートの川くだり。
この船がまたものすごいどピンクで(笑)。
しかも途中で墜落するし。すごいスピードだし。
あ、もちろん漕ぎ手はウンパ・ルンパ(笑)。
そして次にたどりついたのは発明室。
色んな不思議な発明品に目を輝かす子供たちですが、ガム好き少女は忠告を無視して開発中のガムを噛んだせいで体がブルーベリーに!
というわけでまたひとり脱落。
お次は「ナッツ選別室」。
なんと機械ではなく本物のリスがクルミをえり分けています。
そのリスが欲しいとだだをこねるお嬢ちゃん、「くれないなら自分で取りに行く!」とリスの中に乱入、逆に抑え込まれ「頭カラッポの悪い実」と診断されてダストシュートに放り込まれてしまいます。
3人脱落して、上下左右斜めに動く不思議なエレベーターに乗り、今度たどりついたのはテレビ室。
なんとテレビの中にチョコレートを送る機械を開発中!
「そんなのありえない」と言うゲーム少年ですが、実際に特大チョコで実験したらテレビの中から普通のチョコを取り出せちゃって超ビックリ!
少年は大興奮で「チョコしか送らない」というウォンカさんを信じられない!と罵ります。
まあそうだろうなあ。
だってチョコが浮いたってことは重力操作してるしテレビの中に手突っ込んで物が取れるってのもそもそも凄いしってか、ウォンカさんてばダヴィンチもアインシュタインも超えてます。ええ。
こんなとこでチョコ作ってる場合じゃありませんよ!
で大発明に興奮したゲーム少年は人間だって送れるはずだと制止を振り切ってチャレンジ!
成功はしましたが、ほら、特大チョコが普通のチョコになっちゃうわけですからね?
おまけに転送は一方向にしかできなくて、チビになった少年はアメ伸ばし機で伸ばしてみようってことになり脱落。
つまりチャーリーが残ったんです!
特に何もしてないけど(笑)、まともであるというだけで!
残ったチャーリーが特別賞に選ばれることになり、なんとウォンカさんはチャーリーに工場を継いで欲しいというのです!
ある日突然、「僕が死んだら誰が工場とウンパ・ルンパたちを守ってくれるんだろう」と思い立ち、「5人の中からいちばんまともな子供を選ぼう」と決めたんだとか。
そんなわけで「一緒に工場に住んでパートナーになって欲しい」と!
…………。
いやでもあのサイケな工場の後継ぎに必要なのはやはり紙一重の方の才能なんじゃとか思ったんですが。
普通まっとうな人がこういう天才について、開発以外の、つまり商売方面を受け持ってくれるってならわかりますが、ウォンカさん今まで自分でそれもやってきましたからねえ。
まああんな才能は今後1000年くらい出そうにないし、今の開発特許を大事に守っていく才能があればいいのかしら……。
でもまあビックリのチャーリーとおじいちゃん、早速!とエレベーターごとチャーリーの家の中に着地。
……よく崩壊しなかったなあの家……。
最初は喜んだ家族ですが、ウォンカさんが「工場に住むのはチャーリーだけで家族とはもう会えない」と言うので、チャーリーは「家族の方が大事」と話を断ってしまいます。
ウォンカさんも仕方ないと納得して帰っていきますが(待てこら家は直していけ!)、その後ブルーな気分で作るチョコレートはまったく売れず、チャーリーの前に現れたウォンカさんに「反対していた父親と会ってみれば」と提案。
一緒に辿り着いたのは不思議な荒野に立つ一軒家。
ってか前はあれ、両隣に同じ形のアパート建ってたよね!?
つまりあれか、おとーさんは周囲が皆立ち退くかなんかしてもいつか息子が帰ってくるかもしれないと同じ場所で待ってたのか!
そして歯科医のおとーさんは歯並びからウォンカさんが息子だとわかり(笑)、ついに和解。
家族が大事だと気づいたウォンカさんはチャーリーの家族も受け入れてくることになりました。
一同前より豪華なご飯を食べ、綺麗な服を着て幸せそうで、チャーリーとウォンカさんが相変わらず傾いたドアを開けて帰ってきます。
まだ引っ越せないのかなー?と思いきや、なんと家ごと工場の中に引っ越してきていた、というほのぼのしたオチ(笑)。
そんなわけで、なかなか楽しい映画でした。
つかウンパ・ルンパ凄いよ!
働き者! 芸達者!
あれじゃあの工場従業員いらないわけだよ!
結果ちっとも地元の発展に貢献してないよウォンカさん(爆)!
法人税だけはそりゃあたんまり納めてるんだろうけど(笑)。
あの工場も、実際にあったら一度行ってみたいですね。
チョコの匂いで気持ち悪くなりそうな気もしますが。(甘いものって限度を超すと辛くないですか)
そんなわけでなかなか楽しい映画でした。
ちょっと日常を離れたい時にオススメです♪

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