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September 30, 2006

『Vフォー・ヴェンデッタ』~理念のために生き理念のために死ぬ

Vフォー・ヴェンデッタ
アンディ・ウォシャウスキー ラリー・ウォシャウスキー ジェームズ・マクティーグ
B000G03SFS

<あらすじ>
舞台は第三次世界大戦後、独裁国家となったイギリス。国営放送局で働くイヴィーは夜間外出を秘密警察に見つかり危ないところを、謎の仮面の男に救われる。
彼は『V』と名乗り、イヴィーの前で裁判所を爆破してみせた。
監視カメラに写っていた事から彼の仲間として警察がイヴィーを突き止めたその時、『V』はテレビの生放送を乗っ取り、1605年に国王の圧制に反発し国家転覆を図り失敗に終わったガイ・フォークスにならって、イギリスの反逆精神の象徴となったその日、1年後の11月5日に議事堂を爆破すると宣言、国民の決起を呼びかける―――。

『マトリックス』のクリエイターが作ったとかいう宣伝に引かれてレンタルしてみました。
正直、しょっぱなら『V』がやたら長い文章喋るのには辟易したり。「何だこいつ?」という感じで(笑)。
映像も、『Ⅴ』のアクションはちょっと凄いけど『マトリックス』とは比すべくもありません。
でもストーリーは案外よかった。
たった一人の男がどうやって、独裁政権を倒そうというのか。
そして『Ⅴ』とは何者なのか。
その答えは本当には明かされません。
でも最後にイヴィーが語ったように『Ⅴ』とは私であり、あなたであり、11月5日に議事堂へ集まった全ての人々であったのだと思います。
議事堂に人々が向かうシーンは泣けた……ああいうの弱いんです、私。
全体にはたるいところもあるし、アクションはほとんどないし、そんな上手く行くものじゃないだろうと思う。
でも『Ⅴ』の役者は素晴らしかった。
最初から最後まであのデフォルメされた笑顔の仮面をかぶったままなのに、彼の嘆き、彼の怒り、彼の恋、それらがちゃんと伝わってきます。
人と違うことが罪となる世界で、彼は誰とも違った。
そして『そう』したのはサトラー政権でした。
タイトルの『ヴェンデッタ』とは『血の復讐』のこと。
けれど本当に彼が個人的な復讐のためだけにそれを為したのかは……最後まで見た人だけが考えて、自分で決めることです。
誠実な、真実のために。

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