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November 12, 2006

『レント』~あなたは1年を何で数えますか?

レント デラックス・コレクターズ・エディション
ロバート・デ・ニーロ クリス・コロンバス ロザリオ・ドーソン
B000FJGW6C
<あらすじ>
1980年代のNY、若い芸術家たちばかりが住む下町で開発の話が持ち上がり、住人たちは家賃(レント)を払うか立ち退くかを要求されていた。
だが映像作家志望のマークや作曲家志望のロジャーを始め夢を追う若者やマイノリティばかりの住人にそんな金はなく立ち退きを拒否する。
ゲイのコリンズと恋人のエンジェル、かつてロジャーの恋人だったモーリーンとその新しい恋人のジョアンヌ、そしてマークに恋するダンサーのミミ。
彼らの1年が始まった……。

夢を追う若者たちの住む下町で、ロジャーとマークを中心にした若者たちの1年を描いたミュージカルの映画化です。
オープニングの『Seasons of love』という歌が素晴らしいんですが、「1年は52万5600分」というフレーズにちょっと愕然としました。
分にするとすごく短い気がする……(汗)。
アメリカンドリームの裏側で、夢を追い、夢に破れ、エイズやドラッグ、貧困や偏見に苦しみながらなおあがく若者たち。
ゲイとレズのカップルが出てくるのも特徴的ですね。(でもモーリーンはロジャーとも付き合ってたんだからバイってことかな?)
この物語の柱のひとつが「夢」だとすれば、もうひとつは「エイズ」。
クリスマスの夜に出会ったコリンズとエンジェルは共にエイズに感染しており、「ライフ・サポートの会」に参加します。
ロジャーもエイズ感染者であるゆえにミミと恋に落ちることを躊躇っていました(マークもなのかな?)。
けれどミミもエイズ感染者であることがわかり、ふたりは恋に落ちます。
そして幸福な年明けを迎えた3組のカップルとマーク(……最後までひとりだったな(涙))ですが、モーリーンとジョアンヌはその後結婚パーティーの場で破局。
ロジャーとミミも些細なすれ違いから別れ、ミミはドラッグにおぼれていきます。
そしてエンジェルが発病。
彼の死をもって彼らの心はさらに離れ、ロジャーはついにギターとNYを捨ててしまいます。
マークも食べていくためにワイドショーの仕事を始めますが、彼らは結局夢を捨てることができず……。
そしてちょうどあれから1年になるクリスマスの夜にこの物語は終わります。

先週見た『プロデューサーズ』のような派手な映画ではありませんし、ちょっと時代が変わってしまって違和感を感じるところもありますが、きっと今でもNYには彼らのような若者たちが生きているんじゃないかと思います。
夢だけを頼りに恋人や友人と肩寄せ合いながら過ごす52万5600分という時間。
成功する者もあれば、夢破れてドラッグに溺れる者も、病に倒れる者もいる。
かけがえのない、52万5600分という時間。
その時間を愛で数えることが出来るだろうか、と歌うオープニング。
1年を何で数えるかは人それぞれ。
それぞれの基準で数えたとき、52万5600分という時間はいったいその人にとってどれだけの価値を持つのでしょう?
そんなことを考える映画でした。

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